20211221

砂肝2割引

すなぎもの白きぱっくのひとつ手にとりてすすむレジ前の朝。500円玉をわたしてお釣りすこしもらう。大根としいたけと葱、豆苗と砂肝、味噌も入れてスープ作成。丼に冷や飯を落として、簡易おじやのようにして食う。

2階の片付けをと言いながらなんにもしていない。ひとまず登場人物のあらいだしだと、音源、スコア、本を押し入れから出してみる。ひさしぶりの顔ぶれをいとしむ行為。楽語辞典をさする、プロコフィエフのピアノコンチェルトを口ずさむ。三上寛の隣にシンフォニーがいたりして味わいのある様。父に返さねばならん音源も多数。

段ボールの中に座る梶井基次郎の短編がゆびに触れ、少し時間があるので檸檬だけ読む。こういうものを描いてもいいんだなあとか、普遍性のようなものを感じる。先日よく知る街のホテルで天井を眺めていたときの開放を思い出していた。

あの気持ちは、閉塞感
爆発を含む黄色の温度
手のひらでちいさくてつめたい