20220118

もちもち日付変更前時間

ホットワインが飲みたくてチンする。音をたてるのと同時にお湯張りが終わった。手元にあるどうでもよさそうなベージュのマグのしろい湯気とあかい液。できかけの口内炎にしみる。晩酌の前に風呂にはいるといとかしこきひとなり。

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22時すぎころ

隣町でのセッション帰り道。もちもちと車を走らせる広域農道、内緒の吊るし草を目の前にざざざと並べて吟味してたらどうしても遠回りがしたくなった。家を通り過ぎて街まで出てしまう。盆地の南をぐるりと旋回するバイパスのオレンジの下、ぐんぐん走る。おともの春犬バンドがスピーカーから漏れえもいわれぬいい音を撫でているなか、昨年あったあれこれを胸から取り出してそっと抱きしめていた。

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ひるどき

疫病のひろがる声を聞く年のはじめ。まっさきに思うのは、春公演を迎える歌劇団の舞台のことである。秋からひたむきに稽古や練習に励んできた彼らが、不可抗力により無力感をおぼえるような事態はなんとしても避けたいなと思う。それで、電話をかけたり、足りないのでプランを練ったり。

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あさ

健康診断にて、血や尿を採ってもらったり、体の重さや長さを測ってもらったりする。心電図のコーナーでは医師より、「ああ、女性だったか」との声が漏れるのを耳にした。待ち時間が長かったのでここぞとばかりに村上春樹のエッセイ「遠い太鼓」を読む。10代のころから何度も読んでいて、ぼろぼろの一冊だ。村上春樹のエッセイはたとえが妙でおもしろく、甘ったれたところがなくさっぱりしていて本当にいい。大好き。