20220512

そとにて・うちにて

健康状態が先月より格段にいい最近。新しい場所が日常になりつつあり、体幹がつくられているのかもしれない。

日田の会館にもあった、ホールをひとりじめ的な企画が、現在の勤務地にもある。反響板を組んだ状態のホールで、グランドピアノを自由に弾くことができる企画だ。人気なのですぐ希望でいっぱいになるなか、しばらく埋まらず様子をみていたのが今日12時からの区分。昼から勤務とし、その前ありがたく参加することに。

さて当日あいにく小雨の朝。家で窓を開けて周りを観察していると、春日神社に呼ばれた気がした。ちょっと距離があるけれど、すこし早めに家を出て、雨を避けながら自転車で神社まで訪れる。春日神社は大木が素敵な神社だ。アオバズクを見たという声も聞いたので、立派な神社なんだろう。入口の木をギューと抱きしめると、苔がふかふかしていてとても気持ちがいい。しばらく幹を撫でていると雨足が強まったが、それでも雨が当たらないくらいよく茂っている。なんと頼もしい木だろう。動くこともできないし、手元には楽器があるので、あまり大きくない音でホルンを吹くことにした。木のそばから離れなくても、神社に小さな音がすーっと抜けるのがわかって楽しい。目の前にたれた葉っぱと遊ぶ。

あまりずっともいられない。またも、雨を避けながら会館にたどり着く。受付さんと「わあ!何背負っているの?」とのやりとりののち、打合せも愉快に終え、待ってましたとばかりホールに向かった。仕事で何度も入ったホールだけれど、音を出すのはもちろん初めて。「どうぞよろしく」と自己紹介の気持ちでピアノの前に座ってホルンを組み立てる。ピアノは、ペダルをぐんと踏めば鍵盤から指を離しても音の伸びる楽器。春日のホールは祝祭的ないい響きだ。たっぷり豊かに伸びたピアノの音の上に、ホルンを気ままにのっけてわーと転がったり、思いつきの鼻歌で追いかけっこしたり、ピアノから離れて広いステージのいろんなところで演奏したりと、面白く過ごしていたらあっという間の45分だった!【いちぶこちらより】

仕事はまだわからないことだらけだけれど、街や会館のひとたちのあたたかさ、ウェルカムな雰囲気がとてもありがたく、心から嬉しい現場。人とも、人でないものとも、どんどん楽しんで関われたらいいなあと思った一日でした。