20240419

今日は休みの日だったけど思うところがあって昼前から仕事場に出てきていた

昨晩我々はかなり宵まで仕事場にいて、もうこんな時間なのとおどろいて退館したあとすぐ地震が来て、その後ひとりのこって揺れた時も館内にいた上司と、当時のことを今日いろいろ話した。揺れがきたときに巨大なガラス張りの内装を見て「割れる」と感じたそうだ。広大な建設特有の非常アラートが鳴りまくる中、となりのちいさな公園に逃げて、これはもうどうしようもない…と立ち尽くしたのだという。

結局我が街は震度4で、震源は豊後水道だったので津波の被害はなかった。しかしガタガタッとよくある揺れ幅のものでなく、のーんのーんと幅の広く不思議な揺れかたをした。一瞬で長く揺れることが分かってしまい、身体が震えまくって緊張・興奮する体験だった。

このままあともうほんの10日もすれば仕事場はオープンで、当然のように粛々とやるべき膨大な立ち上げ業務にあたるけれど、ある程度想定したものが続くルートと、なにもかも災害に薙ぎ倒されて生き延びることが大変になるルートどちらになるのか本当に分からないのかと昨晩のことを思いかえしながら、ローソンの駐車場でサンドイッチとコーヒーを摂る。サンドイッチがおいしい。

ほんらい休日の我々は働くにはゆるい格好だ。とくにわたしは無法者なので、さながら寝巻きの出たち。足元はビーサンで、スウェットをはき工房まるの作家さんのTシャツを着ている。期間限定といえど、いまのことやこれから先のことを話せて感覚が合う仲間が現場にいるのは心から嬉しいもので、仕事は楽しい。あと一月半もすればこの心強い子はいないけれど

そんなに働くはずでなかった休日も、仕事が進むことがうれしくて日没すぎまで働き過ごした。かえり市役所前の食堂でラーメンとチャーハンたべて、ほんのすこし街をあるく。当たり前だけどみんなふつうに過ごしていて、往来でわたしの名前を呼んで軽い立ち話するひともいて、ここが自分の街だとやっぱり思う。

仕事も生活も好きだ。いつ死んでもおかしくないなとも思う。だから部屋がちらかったりかたづいたりする。迷う。困る。震える。

すごい勢いで死のことを考える感覚とすごい勢いで生のことを考える感覚がとても近いところにある。
1時間後に終わるかもしれないって思うけど、まだまだ生きてたい。
この地でビリと呼ばれる夕どれ鰹の赤くて黒くてもちもちした身がわたしの心臓のあたりにどっかりあるみたいな感覚だ