20240823

20240823-B

ノイズと銘打たれたセッションへの参加

前半がライブで、聴き目撃しながらこれにどう入ろうかとかわたしは果たして入れるのだろうかとか思いながら過ごしていた。太陽の眼の天井からはふたつのミラーボールやたのしいかわいい照明、モービルなどが吊られており、思考をぼとぼと置いておくことにとても適している。焼酎ボトルから生えたマネキンの首が何遍も回りまくって3色の光てんてんを放つ。黒い大きなビニール袋をたくさん繋いだ生き物がふくらんだりしぼんだりもしている。音は帯みたいになったり隙間ができたりして、隙間があるといろいろなことが浮かび、電子音が大きくなるとこれには難しいと感じる。キサクさんの音がうたの気持ちをもって無限にのびちじみし、ツーカッターさんの顔はもう猫避けのトゲトゲで覆い尽くされていて、ご自身のお顔がまったく見えない。

何が起こるかわからなく、視覚要素も表現のかなりを占め、ホルンだけだと逆に不自然に感じたため、セッションには小さな鳴りものやおもちゃも複数持ち込んだ。木でできたいい音のする楽器・バザー、さけぶチキン、ウイスキーボトル各種など。ロペスJr.のメンバーがおもちゃを手に取りすごくおもしろがってよろこんでいたこと、またホルンのことも歓迎してくれていて、そのことに心からほっとした。サックスのそうたさんがいたので、管がいるアンサンブルのうれしさもあった。成レさんのしんばる、おちょこさんのボイス、あやかさんのさけび、チキンの演出もたのしかった。途中で盛り上がり音が大きくなりすぎ、りょうすけさんが両手をゆったりとあげて鎮めたシーンも祝祭的に感じた。

20:30〜21:30が水に溶けていった。「あと5時間くらいやれるねえ」とギターの河本さんが言って、1時間がこんなに一瞬なら5時間くらいやれるなあとほんとうに自然に思った。

無法地帯に放たれ、その余白やいどころ・勘所を探し、自分の音や存在を効果的に演出すること。
そこには緊張感と、音楽のつくりから「試して良い」という前提やたてつけがある。これがわたしが演奏と向き合う時べったり張り付いている恐怖を好奇心や創造性、夢中になれることに変換していると思う。そういった音楽シーンがここにあり、出会うことができ、じわりじわりとゆっくり連鎖的に派生し、たしかに近寄ってきている。