即興ワークショップ
4回目の今日は日曜日。ホスト・おちょこさんが間取りを思案する時間から支度がはじまる。部屋の中央でなく片側に、車座でなく対岸をつくるようにして椅子を並べ、みんながよく見える場所に進行を記載したホワイトボードを設置する。
いつも夜の会だったので、時間の感じ方がちがう。およそ3時間のうち、前半と後半で、はからずも参加者が入れ替わる形となった。おちょこさんは、体をいっぱい動かしたり、視界を暗くする・影や光を扱うことをしたり、感情に焦点をあてて即興してみたりなど、今回からのあたらしい活動がいくつかあり実験をされていたように感じる。子どもがいたこと、前回は見学だった方が序盤から自然に体を動かし楽器や鳴り物をてにとって思いつきを形にしてみていらしたことも印象的。
即興ワークショップは、5分くらいの短いまとまりを、テーマや人・楽器の組み合わせをどんどん変えながら進行していく。たとえば連続して30分くらいの演奏をする・ということは、今のところまだない。小さな曲・演奏がいくつも発生するが、これには、はじめましょうとも、もう終わりとも合図をしないスタイルだ。なんとなく様子を伺ってはじめ、みんなの音がしなくなったらおさめていくという回が多いような気がするけれど、ものすごく盛り上がったかと思ったら前触れなく急に「す!」と終わる回もある。このときは、巨大な大根をすぱっと切るがごとく、なんのめくばせも指示も予感もなく、全員がもともと知ってたみたいにおわる。本当に不思議で、きつねにつままれたようなきもちになる。
おちょこさんと相方のゆきちゃんは、このことをふしぎがると、気持ちいいよねと言って笑っている。今回は、振り返りがしっかりできた日でもあった。即興は制約すら選択肢として仲間うちに入れられるぶんいろんなものが材料になるから、視覚や触覚がこれまでも題材になってきた。味覚や嗅覚をつかうこと・野外での活動などについても、今後やってみたいと会館ロビーにてみんなで話してみる。