20250530

怠惰と好奇心が綱引きして後者がすこし勝った。
西へと車を走らせること1時間。
愛媛県の南町にて若手トロンボーン奏者のJAZZワークショップへと参加する

知人はいないだろうなとなんとなく思っていたけれど、顔見知りもいたりして、くつろいでいい感じもあり和やかな雰囲気。
「初心者でも大丈夫」とうたわれた会は、はじめに3曲ほど演奏があり、そのあと休憩をはさんで後編のワークショップへと進んだ。

歴史を専門に修めたホストより、ジャズがどのように起こり今に至るか、参考音源を元にした簡単にレクチャーがある。それぞれの時代背景や社会とどうむすびついていたか、音の特徴や当時を代表する奏者にふれつつ説明いただいた。そのあと、マイルスデイビスのブルースのソロを題材に、簡単な音の模倣からすこしずつ実践へ。小さなフレーズを繰り返して真似することで、少ない音数で成立させることをやってみる。JJジョンソンのソロもみんなで聴きながらブルーノートのとりかたの参考にする。どの音を選んでもよさそうなところに、色分けをしていく体験。

いわゆるセッションでは、持ち寄った曲をみんなで演奏してどんどん流れていくので、鍛えられるけれどなかなかひとつずつコードやスケールを抜き出してちいさな単位でよく揉んだり、歴史をなぞらえたりすることはあまりない。複数人でそういうことができるのは、とても貴重でありがたかった。トロンボーンとホルンの音が似ているので、違いも浮き彫りになりつつ真似っこがしやすくてたのしかった。

後半は、ファンクの音のとりかたを。やっぱりどの音がきてもよさそうっぽいところの色分けを上手に解説いただく。「JAZZは伝統芸能なので、とにかく先人たちをよく聴き粋な音づかいを真似してください」という言葉も印象的に心に響いた。

いろんなことを考える帰り道。