耳の中の打楽器奏者は黒髪だった。
「鼓膜に当たっていたから音が大きかったでしょう」
こともなげ、診療五分、すっと除去、
はいおしまい
ここでは朝入口で待ってたらお医者が「今日から四日休診ですので」と難なく宣言するなんというか商売気のなさです。宿毛なら耳鼻科があるというので西の隣の街へ30分走らせて受付に行ったらこんどは「木曜は美容に転向したのでやってません」とのことで、食ってくて大変だなと思いつつ呆れもあり「隣町から来たんですけど、耳鼻科って他にないんですか?」と尋ねると元々やっているのは確かなのでまあ今日だけね的に診ていただけた。冒頭の簡単なやりとりののち、耳の中の打楽器奏者問題は解決。
中途半端な時間だったので午前中は休みをとって家のことをしたり楽器を鳴らしたり。外にも行きたくなり
音が出せてそこそこ民家と離れていて人の往来も多くないがちらほらある散歩道的な川ぺりを求めるが、のんのん広大な河川敷、大きな大きな川と遊歩道の距離感、このまちは川と並行して歩くためにできていない気がする。わたしがツボを見つけられないだけかもしれないが、、
見所にあふれたすてきな土地だとつよく感じるけど、たいそう歩きやすかった三隈川のことを思い出し、あれも当然でなかったんだなと観光のありかたを考えてしまう。
ひらたくいえば手こずる
予感に溢れもするけれど
もうちょっとはっきりした春がのぞまれる