20241103
仕事がおわって夕方になり会館脇の出口から出てきたら、夕闇を背景に四人組が等間隔に座って休憩している。
「かやちゃん、スタジオに入って一緒にあそびましょうよ」
目が慣れてきてよくみたら、彼らはレゲエ・バンド「野鳥の会」。自分たちで相談しながらオリジナルの曲をたくさんつくって演奏するまちのバンドだ。
先日、川のロックフェスで一曲共演させてもらったり、スタジオにお邪魔させていただいたりと、このごろ音の交流がはじまったばかり。
今日はホルンは持っていないけど、かばんの中にソプラノリコーダーが入っていたから
手にとって鳴ってみる。ぴろぴろぴ
メンバーがなんかいい笑顔を浮かべて、リーダーが「きまりやね」と言ったので、しばし休憩の続きを経て、しまんとぴあ・スタジオ3にすいこまれていった。
わたしにしてみれば、スタジオのバンドマンたちはちいさな空間みちみちに機械で増幅された音をだす。ディレイやひずみも空中にゆんゆんふくまれる。リコーダーにはリーダーのマイクを貸してもらえました。ギターのお兄さんが、息が出てくるところを指さしここをマイクに近づけて…と説明してくださる。なるほど確かにそうするとリコーダーの音がマイクによく乗るのだった。
小一時間、何曲か演奏/知った曲・知らない曲
シャープ2つ DメジャーかBマイナー
わたくしのファやドがシャープする
音を伸ばしたりトリルやスケールを入れたり
黙ったりのったりしてみる
(ときおり約束の無い即興の節回しがはじまり、ああ!こんなことしてる場合じゃない!と、次の出番に向けた練習に軌道修正が入る。)
わたしはもっぱら機械によわいので、トゥッティだとこれはほんまにみんな聴こえとるんか?という気持ちになる。でも、みんながほめてくれるので気持ちがほろほろする。リコーダーはレゲエによくあるとお兄さんが言って、本家を聴いてみたくなる。ギターの弦は2度切れる。
練習が終わってスタジオを後にまたねと言って手を振る
そういえば今日は文化の日