20220722

体内の、

おなかの中の真っ暗にガラス製のビー玉ぽとっと落として下にぶつかる音がしないのを見守ってしばらく。
また真っ黒に腕をつっこんで、何かを指にとる

変貌を遂げた指先の物質は、元々真っ黒の中に落としたがらす玉とはまるきり別物で、誰が見ても同じものとは思わんだろう。しかし、最初に落とした行為が発端に他ならず、
一見全く無関係に思えることが、実は地中で繋がっていると思い知る。それは水脈や土の根のような、日々、あまり思い馳せることない二本足の真下の

形になるのをちゃんと待つこと。でも、待つことにあぐらをかかず、決して無理もせず、見極め損なわないよう心身を自然体に調整しておくこと

待つのは結構力を使う。
わかりやすく人としての感受性の器をつくる、「三十代は池を広げよ」と話していた彫刻師を思い出す。
待てば、わたしの仕事が分かると思う。
無論、仕事というのは労働の話ではありませんよ