20220830

【今日の取り組み】

Soulita /Lee Morgan

■所感

またもリー・モーガン。昨日と同じアルバムより選択。二日続けて南国っぽい曲を選んでしまった。譜面に起こしてみたけれど、コードも拍も音の高さも全然わからなくて、最初に難しくなさそうだからと選んだのに大変てこずった。コードは、ここきっとFなんだろうなとかそんなことだけしかわからない。それに、Fだとおぼしきところも、滲んでて別の響きに聴こえる。単音ずつでしか物事が分からない自分が、全体像で物事が見れないとことんだめなやつに感じられ、すごくぐったりしてしまった。こんなかろやかな曲、もっと素直に楽しんでやったらいいのに、とかも思った。

元々の能力が欠けていることに加え、「数十人編成のTuttiでがんがん鳴っているところの中低音を抜いて聴く」みたいな耳の使い方を長いことしてきたから、全体像ぼわっとつかむ視点が一層ばかになってるのかな。そういえば鳶職の人は、一点しか見えてないから高いところが怖くない、そんなふうに身体ができているという話を読んだことがあった。顕微鏡的とでも言うか、欠けてるなあ、とか、自分にはわからん、というのが、悪いものでなく、あくまで自然なこととして備わっとるとスイッチできたらいいんだけど。いいとかわるいはなくて、そこに川が流れている

絵みたい・という感覚は我ながら素敵なんで、大事にしたい。聴覚の偏りと、視覚的な物事の把握がやわらかく交流できたらおもしろそうだ。楽譜も図、譜面に起こすと余白が見えてくる。つたわれば完全なものじゃなくていいと思う。