20240324

暖冬にごせ怪文


あまり勤勉とは言えず、毎日コツコツ活動するのが苦手だ。

目立ちたがり屋で、褒めてもらうのが大好きで、たのしい思いつきを聞いてもらうのが生きがいといっても過言でないたち。

幼い頃から楽団や群れで暮らすことがあたりまえだった。集団に対して馴染む・波風立たないよう過ごすことがかなり難しく、浮くような動き・反発を得意とすれど、たましいレベルでは群れにいる・所属があると落ち着き不安が減っておもいきり活動が展開できるたち。ひどく寂しがりやでもあり、音楽活動は「協働」の名の青写真がないとひとりで走れなさがある。

四万十市・旧中村にきて2ヶ月くらい経って、今まで過ごしていた仲間達が消え去ったようにも感じ、丸腰で過ごしてみて怠惰さ動けなさが降り積もっている。活動に手がつかない日がたまると歯を磨いていない日が続いているようなばつのわるさがある。それでも布団は居心地がいい。インターネットも居心地がいい。好都合なことに生業はなぜここに来たか分からなくなってしまうような座組みで、お得意の反発がくすぐられて恥ずかしいけど気分がいい。攻撃性やフラストレーションが溜まって言い訳にことかかないのだ。まる虫のようになって休日が溶ける。


ごろごろしていると盟友いしだまさんからメッセージがとどく。
四万十町でおもしろい企画があり、今日はクロージング・トークイベントの日らしい。
トークは夕方からだから間に合う。雨・車を走らせた。

現代美術家・飯川雄大さんのインスタレーションをめぐるトーク
まあすごい山奥のホテル松葉川温泉が会場である。
聞き手は、わたしの他に4人ほどのお客さんとオンライン上にもいらっしゃる。

装置/仕掛け/じわじわ効く/シリーズ/反転する
注目にいたる一個前の段階に光をあてること

わたしの中でひっかかっているアイデア、やってみたいと感じていることのレイヤーごしに話を聞いていたので、マーカーで補助線を引いたり、言葉を組み替えたりしながらメモをとっていた。
わたくしは美術館やキュレーターに尻込みする側のひとだ。見せ方、わたくしのひよわな出力とは規模感・下地の教養?知識量?の違うアウトプットにどかーんと圧倒される。されど目も耳もを開けて知らない世界に飛び込みたいのは、目的地や起こしたい作用に、自分のやりたいこととかなり似た要素があるように感じるからだ。トーク1時間をとびこえるころ、受信機がたりなくて靴下もぬいだ。座布団の上で茶をのみ、裸足をもむ。ヒント!と思ったり、身体中の細胞が「おきろー!」と司令を出したりしている。

森をあるいたり、玄関先での交流などもかなう。


グリコーゲン殿からは救援物資のしらせ。
久しぶりに電話をしたら元気そうだ。嬉しい。

欲求が裂けると全部がやりたくなり、
その場の出会いなども混線する。
最初に車を走らせたときからやりたいおもいつきがあって
やややわらかい設計図をつくりたいところ