20240527
日付変更線から逃げるようにしてふたりで後にする機関庫
雨とちかしい湿度の匂いに、夜が夏を連れてきているのが一瞬でわかった
書き上がってしまう図録は道半ばでもあとが下り坂
これは転がるようにして完成することだろう
気にしているものが進むとほんのすこしだけ楽になる
崩して載せるからと断ってラフスケッチを見せたら
すいすい分かって写真に撮られていく
自由なかたちのいるかたちみたい
時折花が咲いたよう笑い声が泡立って愛しい
夏がもうこんなに近いなんてうれしいな
花街はもうどこもつれなく閉まっているから
自分に白ワインを買って帰ろう