20211228

「ほら、もうちょっとだ」

重たい体を控えめに溜めた湯船にはこぶ。お湯に触る手や足の指先が特に冷えているようで熱さにじんじんする。ひたいの奥が痛い。耳の入り口の軟骨が痛い。首から背中にかけての部位も痛い。仕事納めだった今日の疲労を湯で溶く。

風呂から上がったらちょっと元気になった。それまで眠たくてたまらなかったけれど、洗濯もいまのうちにしてしまうことにする。湯船にホースを伸ばして、洗濯機にスイッチを入れた。居間に戻って、冷蔵庫のなかみてみると今日までの牛乳があったのでチンする。頂きもののシュトーレンを薄く切り、鈴木稔さんの青いお皿に乗せる。

さいきん、久米貴さんのCDを聴いている。今夜はハナウタという音群を選んだ。ご本人のSNS投稿を読んでいると、サウンドクラウドに投稿したものをまとめたものだそうだ。ひとの声の自由さ、唯一無二の個人的な表現、おおらかさと鋭さ、子供のころ聴いていた細野さんの民族音楽集や岡山の親友が教えてくれたいろんな音楽を連想している。原風景みたい。美しいなあと思う